“5Gで世の中が変わると言われていますが、確実に変わると言われているものもあるのが現状です。
まず、5Gによって「ネットワークが超高速」になることを知っておきましょう。4Gの時点で超高速と感じている人もいますが、「5Gは4Gの100倍」と言われているほど、超高速のネットワーク社会を支える移動通信システムなのです。
5Gの凄さをわかりやすく説明すると、「映画のダウンロードにかかる時間が1分を切る」レベルです。4Gの場合は数分かけても見ることができない、ダウンロードできない高画質の映画コンテンツであっても、5Gであれば問題ありません。
超高速のネットワークによって、従来では対応できなかったサービスも導入できるようになります。例えば、オンラインカメラを使用することで録画できるだけの環境であれば、「どのような人がいるのかを判別する」ことが可能になるのです。
5Gはネットワークを良くするだけでなく、「多数同時接続」によって、多くの人でつながりあってインターネットを利用できるようになります。これは4Gとは比較にならない規模で、5Gは100万台の同時接続も可能なレベルなのです。
そんな5Gですが、「通信のラグが超低遅延」になるため、次のようなことも可能になると言われています。4Gの場合に遅延が発生すると、1秒ほどの遅延が発生するようになるのですが、5Gは「10ms（1秒の100分の1）」ほどしか遅延が発生しないのです。
5Gによる超低遅延は、遠くから物を操作する際に役立つ技術で、例えば、自動車の運転を全自動にすることも可能だと言われています。4Gの時点で自動車の全自動技術は進化していたのですが、超低遅延を実現できるわけではありません。
そのため、部分的に全自動技術を取り入れている自動車メーカーが多かったのです。5Gによる超低遅延は、「遠隔操作できるものを増やしてくれる」ため、5Gの技術を取り入れようとしている企業が増えてきました。
例えば、工事現場で使用されている建機についても、これから全自動技術が導入されるかもしれません。現時点では、5Gによる遠隔操作の実験が行われているレベルで、これにより遠くにいても建機を操作することが可能なのです。
他にも、医療の現場で5Gが役に立つ可能性があります。スマートフォン、オンラインカメラを活用することによって、遠方の人とのコミュニケーションを行うことができるため、自宅・診察室をつなげるような使い方も、5Gであれば可能なのです。
このように様々な面で役立ってくれる5Gですが、スポット的に利用できる状況なので注意してください。国内では2021年以降から、本格的に5Gを利用できると言われています。
現在では、エンターテインメント・スポーツの一部で、5Gが導入されているレベルとなっています。”